赤ちゃんのスイマーバ(首浮き輪)事故の背景と、髪を洗う際の注意点
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最終更新日:2015/08/13
育児ニュース
赤ちゃんだけをお風呂に入れておけることから「首浮き輪を使えば髪もゆっくり洗えるから便利」などと急速に広がった「首浮き輪」。この首浮き輪による事故が多発しているため、9日、消費者庁から使用の注意呼びかけがありました。首浮き輪を利用している方や、友達の子どもが使っている場合は、命に係わることなので、シェアをお願いします。
以下、NHK NEWSより抜粋
保護者が目を離した間に赤ちゃんがおぼれる事故が相次ぎ、2年前に消費者庁が注意を呼びかけました。ところが、その後も事故はあとを絶たず、この2年間に生後2か月から8か月の赤ちゃん6人がおぼれ、うち1人は意識不明の状態が続いているということです。
事故は、保護者が髪の毛を洗うなど目を離した間に起きていて、消費者庁は9日に改めて、保護者は使用中に赤ちゃんから目を離さないよう注意を呼びかけました。
※スイマーバはプレスイミング(乳幼児が水に親しむこと)を目的とした商品で、お風呂に赤ちゃんを入れる目的ではありません。
事故の本質は「育児中にゆっくり髪が洗えない」問題
入浴中は「目を離してはいけない」というのは、ほとんどのお母さんが理解していること。それでも、こういった事故が起きてしまったのは、スイマーバへの誤解はもちろんのこと、「毎日ゆっくり髪が洗えない」という状況が背景にあるのではないでしょうか。
子どもをお風呂に入れる際に、助っ人がいれば、自分の髪を洗う間、子どもを預けつことはできます。でも、実際はお母さん1人で赤ちゃんをお風呂に入れなければいけない家庭がほとんどです。こういった状況だと、自分の髪の毛をゆっくり洗うこともできません。
このような背景から、お母さんたちの間で「首浮き輪を使えば髪もゆっくり洗えるから便利」という口コミが広がったと考えられます。
子どもがいても、安全に髪を洗う方法
「首浮き輪」の事故は2年前にも消費者庁が注意を呼びかけたにもかかわらず、間違った使い方のため、立て続けに事故が発生しています。こういった事故をなくしていくには、「首浮き輪」の正しい使い方を広めることと、少し目を離しても「安全に髪を洗える方法」を広める必要があります。
そこで私も実践していた「首浮き輪」なんか使わなくても安全にゆっくり髪を洗える方法をご紹介します。(少し目を離しても安全だと思います)
子どもの首がまだ座っていない場合
<床に寝かす>
風呂の床にタオルを2枚ほど敷いて、その上に赤ちゃんを寝かせます。冬場などの風呂場が寒い季節は、余ったタオルの端を赤ちゃんのお腹に掛けてあげましょう。お母さんが髪を洗っている間、赤ちゃんに泡がかかってしまうかもしれませんが、安全で手軽にできる方法です。
<脱衣所に寝かす>
お風呂場が狭い場合や、赤ちゃんにシャンプーの泡がかかるのが嫌な場合は、脱衣所に寝かす方法もオススメです。その場合は、必ずお風呂のドアを開けたままにして、赤ちゃんが見える&声が聞こえる状態にしてから、おもちゃと一緒に脱衣所で待っててもらいましょう。また、事前に、周りに赤ちゃんが誤飲しそうなものがないか、チェックしておくのも必要です。髪を洗っている間「ちょっと待ってねー」など優しく声かけていれば、不安にならず泣くこともありません。
おもちゃはプレイジムが役に立ちました。
<お風呂用ベッドを使う>
お金はかかりますがお風呂用のベッドを使うのも良いでしょう。色んな種類があり、1歳くらいまで使用できるものもあります。風呂場が狭い場合は、難しいかもしれませんが、安全で赤ちゃんへの負担もありません。
・赤ちゃん用お風呂ベッド
1人で座れるようになってから
<バンボに座らせる>
そのまま床に座らすこともできますが、風呂場は滑りやすいので、床に直で座らせるのは避けたほうが無難です。バンボのように安定して座ることができるアイテムを使うといいでしょう。転んだりすることもないので、安心して髪を洗うことができます。多少、シャンプー中に目をつむってても、バンボに座っていれば転ぶこともないので、安心してゆっくりと髪や顔を洗うことができます。
・バンボ・ベビーソファー ベビーチェア
他にも上で紹介した、「脱衣所で寝かす」「お風呂用ベッド」もオススメです。
1人で立てるようになったら
子どもが1人で立てるようになったら、一緒にお風呂を出て浴槽の縁をつかまらせて立たせておけば安心です。ただ、お母さんが髪を洗っている最中に、石鹸を誤飲してしまうという可能性もあるので、子どもの手の届く範囲に石鹸やシャンプーを置かないようにしましょう。
おわりに
以上、赤ちゃんの首浮き輪事故と、髪の毛を洗う際の注意点でした。最後にスイマーバの使用上の注意7つも参考までに紹介をさせていただきます。
- 1「使用中はお子様から目を離さない」
- 2「上下2つのベルト(クリップ)を留める」
- 3「あごが首浮き輪の穴から下にさがる状態で使用しない」
- 4「空気漏れを確認してから使用する」
- 5「保護者の手がお子様に届かない状況で使用しない」
- 6「常にお子様の状態を確認しながら使用する」
- 7「ご自身の髪を洗う、兄弟姉妹の世話をするなどして首浮き輪を装着中のお子様から一瞬でも目を離さないようにしてください」
消費者庁:気を付けて、浴槽での首掛け式浮き輪の事故!!
スイマーバジャパン:スイマーバ首浮き輪リングの安全なご使用方法について
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