赤ちゃんの夜泣きに隠された病気のサイン。見分け方と病気の症状
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睡眠の悩み
「アタッチメント・ペアレンティング」の提唱者で小児科医のシアーズ博士は、赤ちゃんを「泣かせっぱなし」にする寝かしつけ方法に対して常に疑問を持っています。それは小児科医としての経験から、赤ちゃんが夜間頻繁に起きて泣く原因に何かの病気が隠れていることがあるからです。
シアーズ博士のサイト、Ask Dr.Searsより、夜泣きに隠れた病気のサインの見分け方と、赤ちゃんがかかりやすく、また見つけにくい病気の症状をご紹介します。
こんな時は一度小児科医へ
- 突然泣き出して起きる
- お腹が痛いような様子がある
- これまで良く寝ていたのに、急に寝付かなくなり夜も起きるようになった
- 産まれてからほとんどぐっすり寝ない
- 病気の症状がある
- いくらなだめても、泣きやまない
- 親として、何かおかしいと感じる
- 他に泣く原因が思い当たらない
たかが夜泣きと甘く見ていると、病気のサインを見落とす可能性があります。いつもと違うと感じたら一度、小児科で相談してみましょう。
見つけにくい4つの病気と主な症状
1. 胃食道逆流症(GER)
赤ちゃんが横になった時に、胃酸が食道に戻ってきてしまうため起こります。胃酸が戻ると胸焼けをおこし、不快感や痛みが赤ちゃんを起こしてしまいます。小児科の先生に胃食道逆流症の可能性を質問してみましょう。
この症状は、少量ずつ頻回に授乳することと、赤ちゃんのベッドに少し(約30度)傾斜をつけることで、ほとんど解消できます。食道の炎症がある場合は、薬を処方されることもあります。
2. 牛乳アレルギー
粉ミルクに含まれる牛乳、母乳を与えている母親の食事に含まれる牛乳、両方とも赤ちゃんの牛乳アレルギーの原因になります。牛乳アレルギーの赤ちゃんは、お腹にガスがたまって寝つきが悪くなります。
3. 耳の炎症
風邪をひいたときなど、鼻水が出ている場合は耳の炎症も起こっている可能性があります。鼻水が黄色っぽい場合、目やにも多い場合は小児科へ。
4. ぎょう虫
2歳以上の子供で、夜お尻をかきむしったような跡がある場合は、ぎょう虫の疑いがあります。赤ちゃんはかゆみのせいで眠れずに夜泣きに繋がります。この場合、家族も感染している可能性がありますので検査が必要です。
おわりに
夜に頻繁に起きる赤ちゃんは同時にコリックであることが多く、日中も機嫌が悪かったりします。また3ヶ月を過ぎると、見た目には分からなくても歯が生え始めており、歯茎がむず痒かったり痛みを感じることもあります。この生え始めの痛みは日本ではあまりなじみがないようですが、欧米では鎮痛剤を用いることもよくあります。
赤ちゃんの夜泣きが尋常ではないと思ったら、一人で悩まず、かかりつけの小児科の先生に相談を。それが解決への近道です。
翻訳:Hidden Medical Causes of Nightwaking
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