寝つきが悪い子&夜中に何度も起きる子の原因と対処法
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最終更新日:2017/01/29
睡眠の悩み
やっと寝たと思ったら、夜中に「ママ~!」の呼び出し。1度や2度で終わらず、毎日続くようなら、何か原因があるはずです。アメリカの育児サイトParenting.comから、1歳~1歳半によく見られる、夜中に目覚めてしまう子供の原因と対策について紹介します。
photo credit:Tamaki Sono
「寝ない子」は「起きる子」だった!
生後12~18ヵ月の幼児の悩みでよくあるのが、「夜中に何度も起きる」という問題です。実は子供は夜中に多いときで6回も目を覚ますことがあります。それは自然なことで、普通はそのまま眠りにもどりますが、「寝ない子」はこの時に自分で眠りに戻れずママに助けを求めてしまうのです。
起きてしまう原因は?
1歳を過ぎても自分で眠りに戻れないのは、ママの寝かしつけの習慣の中に子ども自身でできない事があるということが原因です。例えば、寝かしつけの際にCDをかけている場合、夜中に起きたときに自分でスイッチを入れることはできませんし、寝付くまでそばにママが座っている場合は、眠りに戻る時もママを呼ぶしかないのです。
また、1歳~2歳児は敏感な時期で、自分が眠れば「ママが離れること」「CDプレーヤーが止まる時に変な音がすること」「おしゃぶりもそのうちどこかへ行ってしまうこと」などを理解し、不安を覚えるようになっています。これでは安心して眠れないのも納得です。
眠りに戻れない子への対処法
寝る前の習慣付け
子供が安心できるような新しい習慣付けで、安心して眠りに戻れるようにします。まず、これまでの「寝る前の習慣」(寝る時間から逆算してお風呂や歯磨き、リラックスタイムなどのルーティン)が守られているか見直しましょう。
毎晩同じ時間にベッドに入るのは、体内時計が発達した幼児には大切な習慣です。寝かしつけも楽になりますので、ベッドタイムは守りましょう。
安心できる環境づくり
子供が眠る部屋やベッドに実際に横になってみましょう。そして、子供の目線で周りを見渡してみて下さい。それから夜中の2時はどんな感じかを想像し、子供が夜中に目を覚ました時、何が見えるのかを考えてみましょう。
寝入る前に見たものと、夜中に目を覚ました時に見えるものが違うと、子供は不安になります。ベッド周りにできる影や、影の具合で見え方が変わるものを取り除くなど、安心できる環境を整えます。
これはママの寝かしつけ方にも同じことがいえます。例えば、眠りにつくまでそばにママが座って子守唄を歌ってあげているのなら、寝入る前に離れるように変えていかなければいけません。寝るときにいたママが夜中に起きたときらいない、これはもう一番の不安です。
安心させる演技と小道具
「寝る前と何も変わっていない」という安心感を与えるためには、ちょっとした工夫も必要です。例えば、どんな小さな音にも反応してしまう子には、ある一定の音をかけておくことが効果的です。(ホワイトノイズといって、専用のマシーンも市販されています)
また、夜中に呼ばれた時の対応も、毎回同じポーカーフェイスであっさりと済ませるようにします。「ママ~!」と呼ばれたら、「眠いのもツライのも、あと少しの辛抱」と自分に言い聞かせ、なんでもないような感じで子どものベッドへ行きましょう。子供が起きだして来ているのなら、ベッドに連れて戻ります。やさしい声で、でも簡単にすませなければいけません。
抱っこしたり、歌ったり遊んだりせずにベッドに戻し、「大丈夫だから安心して」と眠りに戻るように言い聞かせ、すぐに自分も戻ります。子供に、夜中にママを呼んでも何も変わらない、つまり呼ぶほどのことではない、という事を経験から覚えさせましょう。
少しずつ、少しずつ
「ママ~」と呼ばれてから実際に子どものもとへ行くまでの時間を、少しずつ伸ばしていくというトリックも同時に行います。呼ばれてすぐに駆けつけるのではなく、返事をしてからちょっと時間をおいてみます。この時も返事をしたなら、時間をおいても必ずチェックには行きましょう。返事をしたのにママが来なければ、不安は大きくなってしまいます。
待たせる時間は2分から5分と少しずつ伸ばしていき、10分になれば完了はもうすぐです。
おわりに
これらの方法で一晩で悩みが解決するという事ではありません。1~2週間かけて、徐々に変えていくという心構えが必要です。この頃の育児に共通して言えることは、「一貫性をもつ」こと。
一度始めたら途中で変えてはいけません。子どもが泣きわめいたりしても、親は常に同じ穏やかな声で対応することが大切です。一貫した対応をしていれば、子供の病気や旅行などでリズムが崩れた場合も、楽に通常に戻ることができます。
翻訳:How to Get Your Child to Sleep(Really!)
参考:夜泣き対策サイト
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