母乳がうまく飲めない原因は舌小帯短縮症?症状と治療法


舌小帯短縮症

日々母乳育児に奮闘するお母さんたちがかかえる悩みの中で、「おっぱいは出ているのに赤ちゃんが飲んでくれない」ということがあります。母乳マッサージで有名なところでは「食べ物が悪いから。母乳がまずくなってるからだ。」なんて言われることもあるかもしれません。

赤ちゃんがおっぱいをうまく飲めない原因は、抱き方の問題だったり単に赤ちゃんの吸う力が弱かったり、いろいろあるのですが、中でも意外に知られていない「舌小帯短縮症」についてお話したいと思います。
photo credit: Natalia Tjandra

うちの子舌が短い?舌小帯短縮症とは?

下あごと舌の間、下の裏側の真ん中に筋というかヒダがありますよね。それが舌小帯と呼ばれる部分ですが、この舌小帯が通常より短いことを舌小帯短縮症といいます。

軽度なものから重度なものがあり、実は5~6人に1人くらいの割合で舌小帯短縮症がみられるのだそうです。見分け方としては、舌をべーっと出した時に舌の先端が割れているように見えた場合、舌小帯短縮症であるとみていいと思います。ハート型に見えるのでハート舌とも呼ばれています。これは、遺伝的な要因で起こると言われています。

舌小帯短縮症って問題あるの?その症状は?

舌小帯短縮症が問題になる時は、赤ちゃんの時、授乳に障害が出ることです。赤ちゃんはお母さんのおっぱいを飲むときに舌を使うので、あまりに舌が短すぎるとうまく飲むことができません。
母乳育児を強く勧めるサイトなどでは、舌小帯短縮症が原因として、様々な症状(赤ちゃんが泣きやまない、不機嫌、頻回授乳、乳頭の損傷など)が指摘されていますが、これらの大元の原因は、「母乳が飲めていない」ことから起こっています。

また離乳食のころになって、物がうまく飲み込めないといった症状がでたり、おしゃべりをする時期になって舌足らずな発音になったりすることがあります。

舌小帯短縮症の治療法は?

舌小帯短縮症で授乳がうまくできずに体重がどんどん減ってしまうとか発音がうまくできなくて問題があるとなったときには、手術での治療をします。口腔外科、小児科、歯科など舌小帯を切除する手術を行うことになりますが、ほとんどの場合は保険適用で数千円ほどで行えます。

しかしながら、手術まで必要になるケースはごく少ないとされています。授乳や発達に問題がなければ特に治療は必要ないというのが医学的にはスタンダードだそうです。

成長の過程で舌小帯が伸び、何も問題が起こらずにすむ場合が多く、また実際に手術をしてみたところで悩んでいた症状が100%改善される保証があるわけではありません。良くなったという人もいれば、全くよくならなかったという人もおり、迷う場合はセカンドオピニオンを求めたほうが良いでしょう。

ちなみに筆者の子供も舌小帯短縮症だと思われます!

今のところ、母乳は飲めており、離乳食も食べているし体重も退院当時から増えてきているので、手術の必要性があるとは感じてはおりません。言葉を発するようになってから、発音に問題がでたりしなければいいなと思っておりますが、成長を見守りながら処置をすべきかどうか判断したいと考えています。

もし、お子さんが舌小帯短縮症の疑いがあり授乳障害などで悩んでいるお母さんがいらっしゃれば、一度小児科医等で相談されてみるとアドバイスが聞けるかもしれません。

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