赤ちゃん&子どもの風邪の基礎知識!6ヶ月以降編
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病気の悩み
赤ちゃんは6か月を過ぎたころから、ウィルスに対する抵抗力もできつつありますが、風邪などの感染症にもかかりやすくなります。ここでは引き続きparenting.comから、6か月以上の赤ちゃんと子どもの風邪・インフルエンザに関する基本的な知識と対処法をまとめています。
予防とひき始め
こまめに手を洗い、雑菌が多いと思われる場所は除菌剤を使用して清潔に保ちましょう。栄養バランスの良い食事、適度な運動と十分な睡眠は免疫力を高めます。季節性インフルエンザの予防接種も受けましょう。
それでも風邪はどこからともなく家庭にしのび込んできます。風邪もインフルエンザも、かかってしまうと、体がウィルスを退治するまでやり過ごすしかありません。
6歳以上の子どもは、医師や薬剤師に相談の上、市販の風邪薬で鼻づまりを軽減することもできます。インフルエンザに感染した場合は、小児科医が抗インフルエンザウィルスの薬を処方することもありますが、(訳者注:タミフルなどの抗ウィルス剤は感染の早い段階でのみ有効)薬が出ない場合は、家庭で子どもの経過を見守り、できるだけ楽に過ごせるように気を配ることが重要です。
家庭での注意点
・鼻づまりの場合
加湿することで、鼻づまりを解消できます。湯気の充満したお風呂場や、加湿器、ミストなどを利用して室内を乾燥から守りましょう。
・咳やのどの痛みがある場合
純粋はちみつが効きます。ただし1歳以下の子どもに蜂蜜は絶対に与えないでください。2~5歳児には小さじに半分ほど、6~11歳児には小さじ1杯分、12歳以上には小さじ2杯をなめさせます。
冷やした果物やアイスキャンディー、または温かいチキンスープ(鶏で出汁をとった薄味のスープ。アメリカの定番風邪メニュー)も、症状を和らげ、水分や栄養補給にもなります。2歳以上の子どもにはヴィックスヴェポラッブのような塗り薬も有効的です。
・熱がある場合
熱が39.4℃以上あるときは、すぐに医師にかかりましょう。
熱がそれほど高くない場合は、ぬるめのお風呂に入浴させるか、室温を調節したうえで子どもを薄着にさせると良いでしょう。
・下痢や嘔吐がある場合
電解質飲料やスポーツドリンクなどで水分補給をさせましょう。食事は、白飯や食パン、うどんなどの消化の良い物を少量ずつ与えます。
吐しゃ物に血液や胆汁、または便に血液が混ざっている場合はすぐに小児科医に連絡をしましょう。
市販薬の注意点
6歳以下の子どもに対しては、熱を下げたり、痛みをやわらげるアセトアミノフェン(タイレノールなど)は安全とされていますが、使用前にはかかりつけの医師に相談しましょう。
6歳以上の子どもには市販の風邪薬が多数ありますが、かかりつけ医師または薬剤師と相談の上選び、指示通りに与えましょう。ヴィックスヴェポラッブのようなメントールの塗り薬は、2歳以下の子どもに使用すると気道を痛め、鼻づまりや咳が悪化することがありますので注意が必要です。
風邪などの感染症の際にアスピリン(解熱剤)を投与すると、ライ症候群(急性脳症)を引き起こすことがあります。アスピリンは与えてはいけません。
以下の症状があるときは、すぐに小児科医に連絡を
・風邪、インフルエンザの症状が1週間以上続く。
・39.4℃以上の熱がある。
・下痢または嘔吐が3時間以上続く。または嘔吐物の中に血液、胆汁が混ざっている。
・呼吸が苦しそう、または爪、唇が青ざめている。
・耳が痛いと言っている。
・極度に眠そう、機嫌が悪い、またはぐったりしている。
photo credit:@ Leonid Mamchenkov
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