子育てが大変なのはなぜ?子育てを難しくしている原因
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最終更新日:2014/10/30
ママ・パパの悩み, 仕事と子育ての両立, 自分の時間が作れない悩み
初めての子育てでも、そうでなくても子育てはいつでも大変ですよね。育児は人が生まれて以来、ずっと繰り返されてきて、育児ツールも色々発達してきているにも関わらず、現代でも子育てが大変なままなのはなぜなのでしょう。
今回はその子育てが難しいことの原因を探ってみましょう。
photo credit:Mother and child @Chris JL
情報、ツールは増えたけれど逆にどれを選べばいいのかわからなくなっている。
様々なメディア、インターネットなどを通して子育てに関する情報を手に入れることが容易になった反面、どれが正しいのか取捨選択をしなければならなりません。
例えば、ある人は完全母乳、ある人は粉ミルク、ある人は混合とそれぞれにあった育児方法を選ぶのがベストなのに、間違った情報や偏った情報、意見を目にするたびに自分のやり方は大丈夫なのかと不安に陥ることもあるのではないでしょうか。
孤立した育児でストレスがうまく発散できないし不安が大きい。
核家族化、シングルマザー、シングルファザーなど多様な家族の形が増えているのと、隣近所や地域などのコミュニティの繋がりが弱くなっているので母子が孤立しやすい状況になっています。
特に月齢が低いうちは家にこもりがちになり、ストレスを発散する機会が少なくなってしまいます。
また、仲のよかった友人同士でも結婚を境に既婚は既婚、独身は独身、子持ちは子持ち、という風になんとなく隔たりができてしまい、社会全体で育児を共有しようという風潮ができていません。
子育ては未来を考えることでもあるのに、社会の変化が速く先を見通せない。
ここ数年でスマートフォンが爆発的に普及したり、社会の急速な変化に伴い、価値観、経済、自然環境、福祉制度、雇用形態なども変化してきています。
戦後のように終身雇用制もなくなり「これをしておけば将来安泰」というレールがなくなってきました。良いこともある反面、10年、20年後の社会はどうなっているのかという見通しをたてるのが難しく、子育てに自信がもてない原因の一つになっています。
働きたいママが増えているけど保育園が少ない。
女性も高学歴になってきており、積み重ねてきた知識やキャリアを産後も活かしたいと思う方が多いでしょう。それなのに子供を預ける保育園がなければ、どんなにやる気や能力があっても働きに出ることはできません。
外に出ていけない事で、社会に取り残されているような不安を抱く方も少なくないのではないでしょうか。
家事育児の女性負担が相変わらず。
イクメンなどと称される男性も出てきましたが、冷静に考えてみれば家庭の問題や子育てに父親が参加するなど当たり前のこと。あまり知られていない史実ですが、日本でも江戸時代以前は男性が当然のように子育て、家事を手伝っていました。
それにもかかわらず現代史以降広まった、男性が働き、女性は家庭に。という価値観がいまだに根強く、家事育児は女性の仕事と思っている男性も多くみられます。これは育児中の女性への無理解であり、社会全体としても本気でこの問題に取り組もうという姿勢がみられていないように思われます。
子育てを難しくしているのは社会的な原因がほとんど。
お母さんに問題があるのではありません。
子育ては、お母さんと子どもの2者にのみにスポットがあてられがちですが、家族や社会との関わりなしには絶対にやり遂げられないことです。
育児をやりやすくしていくためには、国だけでなくひとりひとりの意識改革が必要であり、対策は総合的でなければいけません。
子育ての知恵を共有し、伝えて行ったり、子供たちがのびのび遊べる環境を作るなど育児を応援する社会づくりが必要です。
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