羽生結弦を金メダルに導いたコーチに学ぶ子供の才能の伸ばし方。
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子育てのヒント
昨今ではテニスでは錦織圭選手、フィギュアスケートでは羽生結弦選手と若いアスリートの大活躍が世間を賑わせ、日本中が興奮の渦に巻き込まれました。
この素晴らしいアスリートたちはサラブレッドだったわけではなくごく普通の一般家庭から輩出(はいしゅつ)された若者です。それなのに彼らは常に礼儀正しく、節度があり、素晴らしい結果を残しているのはなぜなのでしょう。
是非、親御さんから直接どうしたらこんなすごい子が育つんですか?!とお伺いしたいところですが、それは叶わないので羽生結弦選手を金メダルに導いたブライアン・オーサー氏の著書からその素晴らしい才能の開花法を探っていきたいと思います。
ブライアン・オーサー氏とは
2010年のバンクーバーオリンピックで韓国のキム・ヨナ選手を、2014年のソチオリンピックでは、羽生結弦選手を金メダルに導いたカナダ人のフィギュアスケートのコーチ。自身も2度のオリンピックで連続銀メダルを獲得したスケーター。
上から指導するのではなく愛情がエッセンス。
オーサー氏は著書の「チーム・ブライアン」の中で金メダルに導いた二人の選手について、コーチとして共に歩んだその道のりを鮮やかに、そして愛情深く語ってくださっていますが、印象的なのがコーチというよりもまるで父親のように選手に寄り添い、温かいまなざしをむけているということです。
例えば単純に選手にいい結果を残させてそれで良し、と思うのではなく、スケートを通じて選手の人生に関わり、彼らにより楽しんでもらいより豊かな体験をして成長してほしいと願っているのです。
大人が子供の好きなことを見つけてあげる。
オーサー氏曰く、小さい頃になにかスポーツなどをやらせてみて数時間取り組んで、疲れてしまって投げ出してしまったら、その子にはその才能がないとわかるのだそうです。
なぜなら子供は好きなことであれば疲れても寝食を忘れて没頭してしまうものだからです。それは「好きなことじゃないと伸びない」とも言えるのではないでしょうか。
今は亡きスーパースター、マイケル・ジャクソンも生前のインタビューでその素晴らしい才能について聞かれたときに「好きこそものの上手なれ」と語っていました。
子供のスタイルを重視する。
親ならだれでも、子供にはこうしてほしい、ああなってほしいと願うものでついつい「ここはこうしなさいよ。」とか「こっちのほうがいいじゃない」と自分のやり方を押し付けてしまいがちですが、そうすると案外子供は反発するものです。筆者自身もそんな子供でした。
オーサー氏の指導法は、まず教え子一人一人がすでに持っているスタイルを重視し、苦手な部分はフォローし、得意な部分はその子のやり方で通させるという方法で、コーチのやり方を押し付けることはしないそうです。
そして教え子の得意不得意を知るにはその子自信をよく理解する必要があり、そのためによく話し合いコミュニケーションを深くとることを大切にするとのこと。
これって子育てする上でもとっても大切なことですよね。
全ての人への感謝を忘れない。
オーサー氏が著書の中で繰り返し強調していることは、素晴らしい選手を育て上げたのは自分一人の力ではなく、これまでその選手たちに関わってきた全ての人たちの献身の賜物であるということです。
そして愛情あふれる家族という帰る場所があってこそ辛い鍛錬に耐え、輝かしい成長を成し遂げることができると語っています。
子育てとアスリートのコーチングには少なからずも共通点があったように思います。金メダルといった明確な目標設定をするものではありませんが、人が人を育てるという点において学ぶべきところがたくさんありました。
我が家も見習って、まだ見ぬ我が子の才能を引き出せるようにのびのびと子供に接していきたいと思います^^
参考:チーム・ブライアン
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