アンパンマンの不思議キャラ・サカサマンに学ぶ逆転の発想!?
アンパンマンのキャラクターでサカサマンをご存じですか?知っていたあなたはなかなかのアンパンマン通ですね!サカサマンはアンパンマンの30年近い歴史の中でもたった3度か登場していないちょっとレアなキャラクターです。しかし、このサカサマンには彼の不思議さを一度知ったら考えずにはいられないワンダーランドがあります。サカサマンの真似をして、物事を逆さにして考えをほりさげてみませんか。
アンパンマンとサカサマンの島
2009年のTVシリーズでのエピソードをお話します。ある日バイキンマンがバイキンUFOに乗ってうたた寝をしていると空にうかぶ不思議な島にたどり着きました。その島では木は根が上をむき、魚は空を飛び、川で鳥が泳ぐという不思議な現象が起きていました。
バイキンマンはその島をしばらく歩いていくと分かれ道に遭遇します。どっちに進むか迷っていると突如現れたサカサマン。「ちっこちっこ」と左側の道を指し示します。「こっちに行けばいいんだな」というバイキンマンに「そうそう」と答えるサカサマン。しかし進んでみるとそこには落とし穴。バイキンマンはサカサマンに誤った道を教えられてしまったのです。
そこでサカサマンの特性を思い出したバイキンマン。「そうか。ここはサカサマンの島。サカサマンはなんでも逆さのことをいうんだ。そしてこの島はなんでも逆さまになるんだ。」そして考えたバイキンマンはこの島にアンパンマンを導くことにしました。なぜなら、この島では強いアンパンマンは弱くなり、弱いバイキンマンは強くなるから。
バイキンマンはうまいことアンパンマンを呼び出せたものの、アンパンマンは逆さになることに機転を利かせ、バイキンマンとともにこの島を脱出。「アンパーンチ」で一件落着になる、という話です。
(DVD「それいけ!アンパンマン ‘09・5」に収録されています。)
サカサマンのサカサ言葉
バイキンマンに落とし穴のある道を示して「ちっこちっこ」「そうそう」と言ったサカサマンですが、その真意はどんなものだったのか考えてみたいと思います。
単純に言葉として逆、と考えると「こっちこっち」「うそうそ」と言っています。
サカサマン「こっちだよ」
バイキンマン「本当にこっちでいいんだな?」
サカサマン「嘘だよ」
という意味の会話になると思います。しかし、このサカサマン、こんな「なーんてウッソ」のような会話の持っていき方をするオチャメなタイプではないのです。
そこから考えられるのは、ダブルの逆さ効果が加えられている、ということです。つまり、「こっち」は「あっち」で、「嘘」は「本当」ということです。
サカサマン「あっちだよ」
バイキンマン「本当だな」
サカサマン「本当だよ」
こんな会話が真実なのではないかと思います。
サカサマンの島の矛盾
強い者が弱く、弱い者が強くなるこの逆転の島。ここで逆転しそうなのにしないものに気づきます。正義のアンパンマンは正義のままで、悪のバイキンマンは悪のままなのです。
単純に「子供ならそこまで気づかないだろう」という製作者側の判断でそう描かれたのかもしれません。しかし、もしかしたら「アンパンマン→善、バイキンマン→悪」と我々が思っていた固定概念を打ち砕く真実なのかもしれません。
彼らは私たちが思い描いていたそんな単純で極端な存在ではなく、私たち人間に近い、善もあるし悪もある、逆転してもさほど変わりのないフラットな意識の持ち主なのかもしれないということです。
まとめ
「だからなに!?」と言われると、すみません、ただ「不思議でしょ?気になるでしょ?」というだけ話です。でも、頭にハテナが並びませんでしたか?たかが子供の番組、と思っていたアンパンマンですが、「あれ?」と疑問に思えてしまうのがサカサマンの魅力です。
たとえば自分の子供に逆立ちのマイブームが訪れたとします。「そんなに逆立ちばっかりして、バカじゃないの」と言いそうになったとき、サカサマンを思い出してください。
「あれ?バカが逆立ちしてカバ。カバはバカの逆だから、ウチの子天才!!?」なんて発想をして、子育てと妄想の楽しさに「サカサマン、ありがとう」と言いたくなるはずです。
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