バセドウ病の症状と妊娠への影響。バセドウ病でも出産できる?
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妊娠・出産
甲状腺の病気の一つであるバセドウ病。芸能界でも水嶋ヒロさんの妻、綾香さんがなったことでも有名です。バセドウ病は甲状腺のホルモンが過剰に作られてしまう病気で、女性に多いとされています。20代~30代がバセドウ病の過半数をしめています。また、20代~30代の方に比べると少ない傾向にはありますが、更年期を境になってしまう女性もいます。
症状にはどんなものがある?
代表的な症状としては、甲状腺が腫れる、眼球が突出する、動悸などが挙げられます。これらの症状以外にも、手足の震えもあります。特に指先が震えてしまうという方が多く、文字が書きづらくなったり飲み物をこぼしやすくなったりします。
運動をしていなくても運動をしているのと同じ症状が出ることも多く、汗をたくさんかくようになったりする方もいます。人それぞれ現れる症状は異なり、さらに1日のリズムでもその都度出てくる症状や度合いが変わるという特徴もあります。
病気と妊娠をどう考える?
バセドウ病も治療をしていくことで改善することができますが、甲状腺の機能が思うように働かないと生理がこなくなったりしてしまうこともあります。かといって、子供が授かれないということはないですが、病気がある状態で妊娠してしまうと流産をしたり早産の危険が高くなったりするため、安全な状態で母子ともに問題なく妊娠・出産するためには、病気をきちんと治してからが原則となります。
治療には、抗甲状腺薬を服用することになりますが、薬を服用している間に妊娠をしてしまってもやはり不安が残る部分も多くなるのは事実です。また、抗甲状腺薬のチウラジールという薬は、稀も稀と言われていますが、赤ちゃんの頭皮の一部が欠損してしまったという報告もあるようです。が、現在これらの薬を服用していて、胎児に障害が残ったという報告は日本ではありません。
こんな特徴もある
妊娠の経過とともに甲状腺を刺激する抗体が低下してくるという点です。ただ、妊娠後期になっても抗体が高い場合は、胎盤を通じて胎児の甲状腺を刺激してしまうこともあると言われています。すると、出産後、甲状腺機能亢進症が赤ちゃんに見られることも。バセドウ病にかかっていたとしても妊娠できないということはありませんが、治療をしてからの方が安心できるのではないでしょうか。
意外に知らないことが多い部分もあったかもしれませんが、治療中に子供ができたことがわかったからといって堕胎することはありません。治療をしながら元気な赤ちゃんを産んでいる方もたくさんいます。
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