子供の視点と失敗例から考える幼稚園の選び方

公開日: : 幼稚園・託児所の悩み


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私の住む地区には自転車で通える範囲に幼稚園が10件以上ありました。すでに通園していた近所の子もいろいろな幼稚園に通っていたので、隣にならえ、というわけにもいきません。そこで、たくさんの幼稚園に見学に行き、先輩ママたちの意見をきき幼稚園を選んだ経験があります。

けれど、それでよかったのか、実は疑問に感じているところもあります。というのも、はじめての幼稚園選びだったので、親としての目に見えるところしか考えていませんでした。園バスはあるか、給食か弁当か、入園金や月謝はいくらなのか、先生は楽しい人か、そういったところです。しかし、それらはすべて親の判断基準であって、子供には関係ないことがほとんどなのです。

子供がいったい幼稚園のどんなところが好きで、どんなところに不満を感じているのかというところから、幼稚園選びを考えてみたいと思います。

なんといっても知っている友達がいることが一番

幼稚園ははじめて親元から離れ、社会生活に出る場です。そこで助けとなるのは、すでによく見知っている友達です。公園やプレ保育で知り合った仲のいい友達と一緒にしてあげることが子供の一番の安心ポイントになるのは言うまでもありません。

制服がかわいいことはやる気につながる!?

最近ではとてもおしゃれな子も多く、かわいい制服というのを子供なりに案外知っています。「ぜったいあの制服が着たいから、ここの幼稚園に行く。知っている子がいなくてもがんばるから!」と宣言し、しっかりその約束を守り通した知り合いもいます。もし、衣服に関心の高い子だったら、本人の思うところを聞いてみた方がいいかもしれません。

子供は幼稚園ではTVは見たくないのです。

うちの子が通っていた幼稚園は延長保育無料がウリの園でした。しかし、その現実はというと、延長希望の子供が増えすぎてしまい、教員の目がいかないため、外遊びは禁止。狭い部屋にきちんと座らされ延々TVを見せられていました。だから子供の体力はありあまり、夜もなかなか寝付けず、もっと遊びたいというストレスばかりがたまっていくようでした。

親の視点として延長無料は大きなメリットかもしれませんが、そこで子供たちがどういう待遇を受けているかまでしっかり知る必要があると思います。TVばかり見せているような幼稚園ははっきりいっておすすめできません。

行事の難易度が適したものか判断する

音楽会や発表会として鼓笛隊などをする園も多くあると思います。中には感動を通り越し、子供にここまでやらせる必要があるのか、脅威すら感じる幼稚園もあります。けれどそれは子供の望むところなのでしょうか。たしかに、それを成し遂げたことに大きな喜びと達成感を得る子供もいます。しかし、全員がそうとは限りません。毎日練習ずくめで、教師の厳しい指導に涙する子もいます。自分の子のキャラクターを尊重して、それで伸びる子なのか、苦しむ子なのか、よく考えてあげてください。

幼稚園内部の風通しで考える

これは大人の視点じゃないとわからないことですが、子供にも大きく影響してくることです。家族経営の幼稚園で、理事長、園長、副園長など上層部が一族で占めていて、他の先生たちに情報共有をあまりしない、などといったことがたまにあるのです。これはママネットワークを駆使して是非調査しておいてほしいことです。

我が子の恨み節のようになりますが、朝登園したら某教育TVのセットが園庭に組まれていました。「今日はこれで遊べるのかな!?」とワクワクしながら出かけて行きました。けれど、結局その日はそのセットで遊ぶことはおろか、それらに触れないようにと外遊びすら禁止されたそうです。さらに、あれだけ大々的に組まれたセットだったにも関わらず、放映があることも幼稚園は公表しませんでした。

後から担任の先生に聞いたところ、先生方もこのことは当日の朝になって「園児を外に出さないように」と言われただけで、何も聞いていなかったそうです。結局TVには園長の親戚がらみの子が出演したらしいのですが、うちの子は数日の間「悔しい。ずるい。やりたかった」と涙をながしていました。

まとめ

この文章を書いていて、私が幼稚園選びに失敗してしまったことを改めて後悔しています。しかし幸運にもその園の中で「一生の友達」と子供の口から宣言する親友に出会い、「幼稚園楽しかった!」とうちの子は言っています。それが本当に救いでした。幼稚園は修行でも試練でもありません。どうか、子供たちが楽しいと思えるいい幼稚園を選んであげてください。

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